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幸せな暮らしのための「楽しさ」の質について

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さまざまな「楽しさ」

「楽しい」ことは僕にとって生活の潤いです。

仕事が「楽しい」。食事が「楽しい」。日々の暮らしが「楽しい」。友達といる時間が「楽しい」。
生徒が伸びる瞬間が「楽しい」。海遊びをして昼寝をしてから仕事を始めるのが「楽しい」。

いろんなことを「楽しい」の一言でくくっていますが、もちろん「楽しい」の質は異なるもの。

これまでは「楽しい」を大きく二つに区別していました。

・長く続くもの、これからにつながるもの
・その瞬間のもの、一時的なもの

前者をより大事に、後者はそれなりに。
それくらいの配分が大切だなんて思っていました。

「楽しい」の優劣

最近、「区別する必要が果たしてあるのかな」と感じる場面が増えています。

みんなとばか騒ぎした夜が明けたとしたら、後には何も残らないかもしれない。
それでも、次につながらないようなことの意義は小さい、と断言できるだろうか、と。

結局のところ、「楽しい」と思えるのは、「いま・ここ」が充実しているということ。
「いま・ここ」を充実させることが将来の充実のために僕ができる唯一のことなのです。

そう考えると、そのとき・その場にいた人たちとの時間を大切にすることと、
将来に向けて自らを磨くために時間を投資することとは、優劣のつけようがない。

いずれも「いま・ここ」の充実を図る活動に他ならないのだから。

「こんなことやってて将来は大丈夫なのだろうか」と思うことがあれば、
それはすでに「楽しい」ことではないのです。飽和した「楽しさ」と言うべきでしょうか。

「楽しい」と思えるということ。
その状態をつくり続けられれば、幸せな暮らしも夢のような話ではないな、とかすかな手ごたえを感じています。

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自分の本音が分からない人の5つの特徴

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自分の本音が分からない(分かろうとしない)人には共通の特徴があるように思えます。思いつくまま、5つの特徴を並べてみました。

1.他人に弱さを見せられない

「自意識過剰」というべきでしょうか、周囲の目に過敏な人は一定数います。かくいう僕も小さい頃からそのケがありますが、少しずつコントロールするように気をつけています。

周囲の目を気にしすぎることの原因はなんでしょうか。一つは、周囲から自己に対して都合の悪いイメージをもたれることへの不安だと思います。

この「都合の悪さ」がポイントです。「自分はこう見られたい」「自分はこう見られたくない」「都合」は必ずしも合理的であるとは限りません。普通、人間は自分で自分を縛っているものです。

「弱さ」とは、なんらかのうしろめたいものを抱えている状態では必ずしもありません。きっと、目をそむけて客観的に捉えることが出来ないこと自体がそのものを「弱さ」にしているのです。

他人から見れば取るに足らないようなことにまで囚われる必要はないと思います。

2.自己イメージに固執している

前項とも関連しますね。

人は誰もが「自分はこういう人間だ」というイメージをもっています。ところが、自分を把握しきっている人はほとんどいないものです。そのイメージに縛られすぎると、自分というものはどんどん狭くなっていきます。自分が現時点で興味・関心を持たないものは「自分ではない」からです。

いつしか好奇心は薄れ、世界観は固定化されてしまいます。イメージの範疇にない自分の側面は無視され、あるいは否定されます。

心身に無理が生じているとき、体や心は自然と助けを求めてメッセージを発するもの。その声にすら耳を傾けられず、「無理」をしていることに気付かないなんてことも起こりうるでしょう。

3.他人の多様な側面を認めることが出来ない

”自分”に固執するように、他人のイメージもまた固定的な見方になってしまう。

人間、誰しも矛盾を抱えているもの。言動に一貫性を保てる人間はそうはいません。また、人と人とは根本的に異なるものであり、違いがあって当然です。最近になって「多様性」という言葉を聞く機会も増えました。

コミュニケーションの相手がいつでも自分にとって都合が良いとは限りません。むしろ、都合が悪い場合の方が実際には多いのではないでしょうか。それを認められないというのは、明らかに他者との関係性において問題があるように思えます。もちろん、自分との関係性においても。

あたかも他人が自分の延長であるかのようにふるまう。他者は他者である、という言ってみれば当たり前の感覚が抜け落ちている。そういう印象を受けます。

4.学校や職場以外の知り合いが少ない

価値観が固定化されると、付き合う人も固定化されてしまう印象があります。人間関係も学校や職場で出会う人に限定される傾向があるのではないでしょうか。

学校や職場以外の人と接点を持つ機会は自らつくるほかありません。交友関係を広げることに意義を見出さないかぎり、わざわざそうすることはないでしょう。

しかし、いつも同じ人と交流していても、新しい風は入りにくいもの。価値観はますます固定化されていくでしょう。

5.ボキャブラリーが貧困

いつも同じメンバーで過ごしていると、相手の知らないことをいちいち説明したり、自分の考えについてなるべく齟齬のないように言葉を選ぶという作業は発生しません。

知らない者同士、つまり共通のボキャブラリーがない者同士の会話では、表現に厳密であることが求められ、その過程でボキャブラリーが鍛えられる、というわけです。

本音を話す、というときにはなおのこと語彙が必要になります。聞こえのいい言葉、どこかで聞いたような言葉に任せられた本音は、抽象度が高く、言っている本人すらも実感を持てないものとなりうるでしょう。

 

この状況を個人がどう乗り越えればよいのか。
(乗り越えなければならないのかという疑問もまたありますが)

少なくとも、現状に変化を起こさない限りには、永遠に現状の打破はできないと思います。

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”とりこ”になる若美メロンは、秋田が誇る珠玉のフルーツ

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”とりこ”になる秋田のフルーツ

わたしたちが、地元秋田県産の“とりこ”になるほど美味なフルーツと出会い、メルマガを通してご案内をはじめたのは一昨年のこと。現在の一般的な市場流通の仕組みでは、なかなかみなさんの口に入ることがない「完熟」の旬の食べ物。それを生産者さんが自信を持って出せるタイミングでお届けする。「“安心”で本当においしいものを召し上がりたい方に、できるだけ生産者さんのお人柄も近く感じていただけるようにお届けしたい」そう願って模索してきました。

TORIKO Fruits|Vol.1 大渕常夫さんの若美メロン | casane hito tsumugu mono

高校の大先輩・田宮夫妻のユニット、「casane tsumugu」。
お二人の、秋田―北東北に対する深い愛情がにじみ出る文体で紹介された、真心のこもった品々。

秋田県男鹿市(旧若美町)の大渕常夫さんが育てた「若美メロン」もその一つです。

昨年もメルマガでお知らせをいただき、非常に関心を持っていましたが、
今年の夏、とうとう念願の注文。蒸し暑い海士町の夏を潤す果実の到来が待ち遠しかった…。

なお、このメロンは最高の「旬」のタイミングのときのみ出荷されています。
したがって注文できるタイミングも限定的です(2013年分は終了)
気になる方はWEBサイト右側のメールマガジン申し込み欄からメルマガ登録をお願いします

メロンが僕の口に入るまで

僕が注文したのは、アムスメロン(2Lサイズ)4個入り
一人で1度には食べきれないし、せっかくの機会なので、海士町内の何人かで共同購入しました。
 もちろん、仲間たちに秋田の美味を味わってほしかったのもありました(まだ食べていないくせに)。

到着は8/1。常温で届いた4つのメロンは、持ち上げるとずっしりと重い。
その堂々とした風情に、生産者の愛情と誇りすら感じるくらいに(言い過ぎ?)。

「食べごろは8/2ごろ、皮を押して少しやわらかくなったらOK」
「冷やして食べるとよりおいしい」
「熟れすぎたと感じたら、冷凍してミキサーにかけスムージーがおすすめ」
などなど。

メロンに添えられた手書きのメッセージにも、丁寧な配慮が見られます。

共同購入者にもその日のうちにデリバリーし、メッセージの内容もしっかり伝達。
みなさまの笑顔を想像すると、こちらまでにやにやしてしまいます。

が、保存時に痛恨のミスを犯しました。
届いたその日にメロンを冷蔵庫に入れてしまったのです

後で知りましたが、メロンは冷蔵庫での保存はご法度です(常識?)。
低温障害(?)を引き起こし、熟成が止まって、劣化に転じるとのこと。
冷蔵庫の中のメロンは一向に熟す気配がないのでおかしーなと思い、
ネットで調べて慌てて冷蔵庫から出し、常温で保存し直すこと丸1日。
ようやくやわらかくなったメロンを再度冷蔵庫にいれて冷やし、しばし待つ。

「せっかくのメロンがダメになっていないだろうか…」
そんな不安を抱えつつ、丸々としたメロンに包丁を入れます。

ジューシーな果実との出会い、そして感動へ

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一刀両断の後、種を取り除いたの図。

何とも言えない、あまーい香りが漂ってきます。
冷蔵庫保存による品質劣化は杞憂に終わったようですね。

種を取り除くと、中央のくぼみにはたっぷりの果汁が…!

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どうですか、このジューシーさ!
思わずアップで撮りましたが、近づきすぎて伝わらないか…笑

もう待ちきれない、ということでさっさと切り分けます。

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果汁があふれんばかりです。というか、あふれちゃいました。

予想以上のジューシーさ。スプーンで食べるなどと悠長なことはしていられない。
がぶりと食らいつきます。

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甘い!

こんなに率直に己が美味を主張するメロンと出会ったことがありません。
柔らかい果肉が持つメロン独特の甘さと香りが強烈です。いっそ潔い。

そしてあふれ出る果汁!

ほっておくと汁がどんどん皿に流れてしまいます。
行儀が悪いですが、かじっては「じゅじゅじゅ…」と汁を吸う。
これがまたうまい。完熟とはこのことか…!

皮の周辺までやわらかく、さわやかな甘みがあり、最後までおいしくいただけます。
序盤から旨みの洪水に襲われつつ、後半に口中をリセットしたうえで次の一切れに挑む。
これ、いいですねえ。

あまりのおいしさに、1/4個をわずか1分ほどで食べきってしまいました。
ノンストップ・完熟メロン。いやー、んまかった。

”とりこ”になる。

この言葉の意味がよくわかりました。

来年の収穫が今から楽しみです笑
そして、来年こそは常温保存で、完全なる熟成メロンを食したい…!

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