ドチャベン2018「野性的起業論」

カテゴリ:制作物など


Spontaneous Entrepreneurship|野生的起業論|ドチャベン2018 秋田県

秋田県のアクセラレータ―プログラム・「ドチャベン2018」に
ライターとして関わりました。


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平成29年度末の振り返りと、平成30年度の展望

カテゴリ:自分事


秋田にUターン(五城目にJターン)してから2回目の年度末が間もなく終わる。昨年度に比べて、今年度は本当にありがたいことにお仕事の引き合いも増え、特に夏~秋は怒涛の忙しさだった。冬に勢いが落ちるのは変わらずだが、このリズムにも徐々に慣れてきた。

関わりが広がり、自分自身がこの秋田で生かせそうな引き出しも見え始めている。一方、継続性のない予算に支えられた仕事も多いので、来年度はもう少し自分から仕掛けていく比率を上げないといけない。そういうわけで、来年度できそうなことを整理しておきたいと思ったのだった。

平成29年度の振り返り

まず、今年度のお仕事をざっと書き出してみて、自己評価、マッチング(自分がそれをやるべきかどうか、方向性が一致するか)、継続性(来年度以降も継続する見込みがあるか)の3点についてそれぞれ〇△×の3段階で整理してみる

1-1)おこめつ部(県内学生を主対象とした起業家育成プログラムの事務局)
→自己評価△ / マッチング△ / 継続性△
(バリューが発揮できる領域でないもどかしさは昨年に引き続き)
1-2)ウェブインパクト五城目コアの採用担当
→自己評価× / マッチング× / 継続性〇
(「人材採用」が一筋縄でいかない専門領域であることを痛感)
1-3)そのほか、IT系案件の掘り起こし
→自己評価× / マッチング△ / 継続性〇
(年度末に結果を出せなかった時点で×確定)
2-1)復興庁のハンズオン支援事業
→自己評価△ / マッチング△ / 継続性×
(実力が追いつかなかったものの、一定程度の貢献はできたか)
2-2)教育系ツアー企画の運営補助
→自己評価△  / マッチング△ / 継続性×
(単なる運営スタッフというスタンスに大きな反省)
2-3)東北の高校生向けマイプロのもろもろ
→自己評価× / マッチング〇 / 継続性〇
(秋田の高校生を巻き込めなかったところで×)
3-1)ドチャベンジャーズ・移住定住促進の事業運営
→自己評価〇 / マッチング〇 / 継続性△
(周りの力も借りながらそれなりに色を出しつつやれた感)
3-2)ドチャベンジャーズの自主事業
→自己評価× / マッチング〇 / 継続性〇
(0→0.01もできなかった。まずは絵を描かねば)
3-3)移住定住系イベントでの講演等
→自己評価△ / マッチング△ / 継続性△
(これまでの経験を生かしてまずまずやれる分野と認識)
4)あきた未来カフェ(大学内の学生-社会人交流イベントの企画運営)
→自己評価〇 / マッチング〇  / 継続性〇
(珍しく全力を出し切ろうとできた案件、いい背伸び)
5)高校生未来ミーティング(高校生を対象とした商品開発プロジェクトの企画運営)
→自己評価△ / マッチング〇 / 継続性△
(自分のバリューを発揮できる方向にもっと持って行くべきという反省を得る)
6)ドチャベン2017で金賞受賞したセンパイプラットフォーム
→自己評価× / マッチング〇 / 継続性〇
(3-2同様、絵が描けないことには進まないことを痛感)
7)ライティング案件いくつか
→自己評価× / マッチング△ / 継続性×
(案件自体は楽しいが、良い悪いを自己判断できないのが辛い)
8)Gojome Talkin’About
→自己評価△ / マッチング〇 / 継続性△
(コミュニティ形成とか人を巻き込むのが苦手なくせにようやったな、という感じ)

自分に厳しい(自分に自信がない)中で、自己評価〇が2件。マッチングで言えば、何よりも自分がやるべきだなと素直に感じられる仕事の割合が多いのがありがたい。一方で、きちんと結果を出すことで応えないといけないというプレッシャーも。

全体を眺めて言えるのは
・自分がやれてかつやりたいことをこの秋田でも仕事にできるかもという手ごたえが平成29年度の大きな収穫
・この流れに乗じて、自分で仕掛けていく割合を増やしていかないと、尻すぼみになりそう
というところか。

平成30年度の展望

来年度は、継続性〇&△をベースとする。継続案件についての方向性としては次の2つ。
・専門性が足りないところは人に頼る。困ったら人に相談する。自分が動けないからといって止めない。
・誰かがコミットしないと動かないところで、まとまった時間をとり絵を描く(みんな忙しいので叩き台が必要)。
あとは粛々とやるのみ。

妄想レベルで来年度こんなことできそうだな、ここまでできたら面白いな、というのもばーっと書いてみる。

(1)「秋田」「五城目」と言わずに五城目について取り扱う、学びや好奇心をベースにしたコミュニティを首都圏でつくる
(2)高校生だけじゃなく短大生、専門学校生、大学生、大人まで巻き込んで「結婚」「結婚式」についてダイアローグ、これからの秋田にプレゼントしたい結婚のカタチを考えるワークショップ
(3)上記を「婚活」予算で、県への新たな提言を仕立てるというのもあり
(4)秋田の高校生を対象としたマイプロスタートアップ合宿
(5)大人もマイプロ実践者を増やし、伴走者育成につなげる
(6)Gojome Talkin’Aboutの延べ参加者500人
(7)五城目小学校建設に便乗して、ソフト充実を図る住民コミュニティをつくる
(8)県外で2週間~1カ月滞在してなんかやる
(9)まちづくりや住民協働系のワークショップにダイアローグを持ち込む
(10)NVCやインタビューを元ネタにした小規模なワークショップ自主開催

とりあえず10個書き出してみたけど、まだ出し切れてないような感じも。もうちょっと人と妄想を共有する時間が欲しい。この中で興味があることあればぜひディスカッションしましょう。


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「引き出す」に代わる言葉が欲しいという話

カテゴリ:自分事


やる気を「引き出す」。心の奥底に秘められた思いを「引き出す」。高校生たちの本音を「引き出す」。

高校生や大学生と接する仕事をしていると「引き出す」という表現に良く出会う。しかし、僕はあまりこの言い方があまり好きではない。できれば違う言葉を用いたい、と思うのだけれど、会話を成立させるために仕方なく「引き出す」という言葉を使わざるを得ない場面もある。代替する語彙が僕に欠けている。

「引き出す」という言葉には、その本人ではなく他者の働きかけに主要な関心を向けている印象を受ける。「引き出」されるのはもともとその人の中にある何かだ。本音を「引き出」そうとしても、他者が”本音”と呼びたい何かを本人が持っていなければ、その行為の目的が叶うことはない。

「引き出す」側ではなく、「引き出」される何かを持っている本人にフォーカスするとすれば。

彼/彼女は、その何かを他者に提示することをしていない状態にある。それは、本人が意識的(あるいは無意識)に表に出すことを妨げているのかもしれないし、単に表出させられるだけの定まった輪郭を持っていないのかもしれない。いずれにせよ、それを外側に出すかどうかはあくまで本人の仕事だ。他者が働きかけられることと言えば、本人の望むところに基づき、言語化を手助けしたり、表に出しやすい関係性を構築したりすることくらいしかできないのではないか。

コミュニケーションのプロセスの中で関係性が育まれ、言語化が進むことで、コップから水が溢れるがごとく、自然と言葉として伝達したくなってしまう。これが僕のイメージするところだ。結果的には外部からの「引き出す」働きかけと言えなくもないが、ここで述べたいのは、主体をどこに置くのかによって状況の見え方が異なる、という点にある。

「引き出す」はまだいい方かもしれない。「やる気を出させる」「意識を植え付ける」といった、より暴力的な表現も目立つ。やる気を出すのも、意識するのも、本人のマターだ。他者を変えたい、他者に作用したい、という欲求が人類共通の感性として備わっているのではないかとすら思えてしまう。

自然と言葉が溢れるような状況を、当事者と共につくっていく。そういう関わりを、「引き出す」という言葉で言い表せないであろう行為を、どう記述するか。高校生、大学生と接する中で、自分なりの回答を持ちたい、と思う。


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