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秋田の神輿と梵天(ぼんでん)の不思議

カテゴリ:自分事

秋田は神輿を担がない?

海士町・宇受賀地区のお祭りが先日行われました。
見た目からして立派で重そうな神輿を、島の男手計40名が担ぎ、ぐるぐる回ったり、高く掲げたりする様は圧巻。
(実は僕も担ぎ手登録はされていたんですが、先月の捻挫が未だ治らず、登録抹消…)

そういえば、僕の地元の祭りは神輿を担ぐことはありません。
神輿は車にのっていて、子どもたちがそれを曳いて町を練り歩く。あえて言えば山車の形式ですかね。

気になって調べてみましたが、秋田県内の祭りは基本的に神輿より山車(担ぐより載せる、曳く)の方が多い印象でした。
(参考サイト:http://www.akitafan.com/

神輿自体はあるのだから、単に担ぎ手が少なくなったから、という解釈もできそうです。
もし、元々秋田では担ぐことが少なかったとしたら、その理由は何か。

※いや、そんなことない、結構担いでるよという方いらっしゃいましたらご指摘ください。

秋田といえば、(ぼんでん)

というようなことを役場の課長と雑談していたら、「秋田の祭りはどげか?」と。

考えてみると、海士に比べれば秋田は圧倒的に冬祭りが多い。
「地元学からの出発」の結城登美雄先生も、

秋田は全国的にみても沖縄に次いで伝統行事が残っている。
冬の祭りの件数、豊富さなら全国一だろう。

とおっしゃっていたことをふと思い出しました(うろ覚え)。

地元の祭りはというと、真っ先に思い浮かぶのが梵天(ぼんでん)。
残雪まばらな3月、町内を練り歩いて家々(やや)を巡った後、嶽山(277m)という地元のシンボルを重さ30kgはある梵天を持って登り、山頂に位置する嶽六所神社 に奉納します。
参考:ふるさと こんにちは [神岡地域] – 嶽六所神社奉納梵天

梵天を課長に説明しようとしたんですが、これがなかなかうまくできない。
そもそもあの梵天の形状を言葉で表現するのが意外と難しい。
なぜあのような形式で行うようになったのか、なぜあの時期に行うのか。
考えれば考えるほど、結構知らないことばかりなんだと実感しました(悔しい)。

伝わらないもうひとつの理由があります。
梵天の祭りは、基本的に秋田でしか行われていない行事なのです。
「ぼんでん」と呼ぶのも秋田だけ。フツウは「ぼんてん」と読みます。
「なぜ秋田だけなのか」も、Google先生にちょっと聞いたくらいじゃわかりませんでした。
周囲に勝手に秋田マーケティングを進めてきた身として、これは調べないわけにはいかない。

秋田の祭りや伝統行事について、いい感じの本があればぜひご紹介ください!

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