カテゴリ:自分事
2016/05/15
この3月末に、約5年半を過ごした海士町を離れ、
秋田県の五城目町に移住することとなった。
地元は大仙市神宮寺(旧神岡町)だったのだけど、
いろいろな縁がつながってこの五城目町に決めた。
就職活動を始めたあたりからずっと、
将来は秋田に戻ろうと思っていた。
そこは東京からさらに離れた海士町に移住してからも
ずっと変わることのない、一貫した軸だった。
メールアドレスは「30才までに秋田に帰る」と宣言していた。
「本当に秋田が好きなんですね」とよく言われるが、
どうしても秋田でなければならない理由というものが実はない。
「好きに理由はいらない」とかそういう話ではなくて。
僕は田舎が向いていないという自覚を持っているし、
どちらかというと秋田が嫌になって出たのだけれど、
さらにその懸念点は10年ちょっとで解消されるわけもなく、
いよいよその渦中に飛び込まざるを得ないという状況認識がある。
それでも、「秋田に戻る」という方向性が揺らぐことはなかった。
思うに、僕は就職活動の時点で、自分の出番や役割が
将来の秋田にある(し、つくれる)と直感していたようだ。
それはどうしたって「直感」なのだけれど、
この手のインスピレーションは従っておいてまず損はない。
むしろこの「直感」が、自分の奥底から生まれる素直な「感性」こそが、
これまでに自分が育み培ってきた数少ないものの一つだと思う。
海士から秋田に戻るまで、約2週間ほどかけて
松江、京都、大阪、和歌山、横浜、東京、福島、宮城を、
行きたい場所でなく会いたい人を辿るように巡ってきた。
その旅路があって、僕は自分にとって能力やスキルよりも
「感性」こそが重要なのだと気づくことができた。
それは、今後も折に触れて立ち返る原点になるのだろう。
ふと、このブログのタイトルが目に留まる。
「秋田で幸せな暮らしを考える」
いよいよ秋田に戻ってきたのだな、と思う。
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カテゴリ:世の中の事
2014/09/25
Twitterで割と反応がよかったのでブログでまとめてみることにした。
海士町に住んでいるとそれなりにワークショップに参加する機会があるが、
海士町内で体験したものは大きく3種類しかなかったことに気づく。
1.給与をもらう仕事とは異なる趣味や興味・関心に基づく場でのアイデア出し
2.内省や対話、関係性構築の契機となるような仕掛けのワークショップ
3.実際に物を作ったり体を動かすようなワークショップ
職場で合意形成のためにワークショップをした記憶がない。
海士町の暮らしの中でも”まちづくり”の文脈で合意形成の方法として
ワークショップを選ぶということはほとんどなかったと思う。
逆に言えば何かを決めるときにワークショップをするという発想がなかった。
合意形成ワークショップが必要なかった、ということだ。
それでも世の中は合意形成ワークショップを求める
一方、「合意形成ワークショップ」で検索すれば、
いろんな地域でそれが行われていることがすぐわかる。
ぱっと見た限りでは、行政主導のものが多そうだ。
合意形成は目的でなく手段であって、
みんなでやろうと決めたことをちゃんとやれるかどうかが大事。
それがわかっていればわざわざワークショップでなくても良い気はする。
成果が上がるかどうかはやるかやらないかだけ。
そのために何かをみんなで決める必然性もない。
”まちづくり”をしている”つもり”で終わらないために
仲間内でワークショップをやる虚しさがここにある。
気の知れた仲で合意形成できたことが即”まちづくり”につながるわけではない。
繰り返しになるが、”まちづくり”のためにワークショップをしないといけない理由はない。
「仲間内でやる」が目的なら、それを”まちづくり”と混同してはいけない。
何か特別なことをしないと”まちづくり”と言えないというのもおかしい。
これは裏を返せば当たり前に暮らす人に対する敬意を欠いているということだ。
それよりは(抽象的な誰かのためにではなく)自分たちの暮らしを楽しくするために、
とはっきり自覚してわいわいがやがややってる方がよっぽど健全なのではないか。
上澄みを掬い取って”まちづくり”とか言っている場合じゃない、と思う。
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カテゴリ:告知
2014/09/19
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A,Bどちらともに
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